🚢【提案】QRコード式・空コンテナ返却最適化システム

― 船会社の在庫最適化と空ポジショニングコスト削減に向けたご案内 ―

国際物流の現場では、空コンテナ返却をめぐる
混雑・遠距離返却・空回送・待機時間 が慢性化しており、
船会社にとっては インベントリー偏在 とともに、
空コンテナ・ポジショニング(reposition)コスト増大 が深刻な課題となっています。

一般的に、船会社が負担する空コンテナ回送コストは:

  • 国内陸送:1回あたり 20,000~60,000円
  • 国際ポジショニング:1TEUあたり 200~800 USD(航路・地点により変動)

これらのコストの多くは、返却先の非効率性に起因しており、
改善余地の大きい領域です。

NPO ESCOT は、既存運用を大きく変えずに、
EIR+QRコードの追加だけで導入できる
「空コンテナ返却最適化システム」をご提案します。


1️⃣ システム概要

■ EIRに“QRコード式 返却先情報”を付加するだけ

ドライバーが QR を読み取ると、以下を即時確認:

  • 返却可能拠点の一覧
  • 返却可否条件

最適な返却先を その場で選択 → J/O番号発行 → 返却実行

【実証用ページ】
https://npo-escot.org/qr-dounyu/
https://npo-escot.org/qr-dounyu/qrtest/


2️⃣ 船会社のインベントリー運用に強く効く理由

✔ ① 過剰在庫 → 回避、不足在庫 → 補填 が容易に

固定返却先方式では、港湾・デポ間で 空コン在庫が偏在し、
結果として、
高額なポジショニングコスト(国内・国際) が発生します。

QR方式なら:

  • 過剰エリア → 返却分散
  • 不足エリア → 返却誘導
  • 内陸デポ(ICD)も返却候補に組み込める

インベントリー調整に 即効性 がある方式です。


✔ ② 現場負荷軽減 → 船社の評価向上

返却先の混雑や遠距離返却による
待機時間・燃料消費・非生産時間 は、
船社の総合評価にも影響します。

QR方式なら:

  • 混雑回避
  • 最短距離返却
  • ドライバー負荷軽減
  • インランド・デポにおけるコンテナ・ラウンド・ユース率大幅アップ

現場全体の満足度が高まり、
船社への信頼度向上につながります。


✔ ③ CO₂削減(ESG対応として強力)

空コンの空回送は CO₂排出に直結します。

最短距離返却が可能になるため、
CO₂削減量の”見える化” ができ、
船社の ESG/環境報告にも利用可能です。

また、改正省エネ法など各種環境法令やCO₂削減クレジットでの活用可能。


3️⃣ 既存運用を変えないから導入が容易

  • 損傷・フリータイム・リース条件などの
    従来のEIRルールはそのまま維持
  • API連携やシステム改修 不要
  • EIRに QR を追加するだけで 即日運用可能

「返却自由化」ではなく、
“返却先選択オプション” として導入できるため、
船社のオペレーション変更リスクはゼロに近い仕組みです。


4️⃣ 導入効果(船会社にとっての具体的メリット)

◆ 空ポジショニングコストの削減

  • 国内:20,000~60,000円/回 の空回送コストを低減
  • 国際:200~800 USD/TEU の reposition を抑制
  • 過剰地→不足地への自然移動を促す

◆ CO₂排出量削減

◆ インベントリー最適化

  • 大規模拠点に集中する返却を分散
  • 地方港・内陸デポの活用を促進
  • 船社のバランスシート改善に寄与

◆ 現場負荷軽減

  • 待機時間削減
  • 配車担当の調整工数削減
  • ドライバー満足度の向上


5️⃣ 試験導入(PoC)が容易な理由

  • 港湾1か所・デポ1か所の スモールスタート ができる
  • 期間は2週間~1か月で十分
  • 特別な設備投資不要
  • 効果測定が明確(距離・時間・燃料・CO₂)

例)

  • 横浜港 → 佐野ICD
  • 川崎→坂東デポ
  • 大井2号→古河デポ
  • 大黒→北関東ICD

いずれも 即効性のある改善効果 が期待できます。


🟣 まとめ:船会社にとって最も“リスクが低く、効果が大きい施策”

QRコード式返却最適化は、
低投資・高効果・即日導入・在庫最適化 を同時に実現する
船会社にとって非常に相性の良い仕組みです。

特に以下の4点が導入メリットとして突出しています:

  1. 空ポジショニングコストの削減
  2. インベントリー管理の合理化
  3. CO₂削減による環境価値の向上
  4. ドライバー・デポ双方の負荷軽減

船会社は 限定エリアでの試験導入(PoC) をご検討お願い致します!

✉️ お問い合わせ  

本提案に関するご質問は以下フォームからお願い致します。


    NPO法人エスコット
    〒277-0011 千葉県柏市東上町4-17
    試験場 千葉県夷隅郡御宿町上布施768-22
    tel:+81-(0)4-7166-4151
    mobil:+81-(0)80-4365-0861
    fax:+81-(0)4-7166-4128
    https://www.npo-escot.org
    ser.kashiwa@gmail.com