波の力で海を冷やす技術
波動式湧昇ポンプ 導入・共同研究のご案内
波動式湧昇ポンプは、波の上下動のみで低層の冷たい海水を表層へ送り、 海面水温の抑制・養殖環境の改善・沿岸環境の回復を目指す技術です。
- 外部電力不要(波力のみで作動)
- 水深3〜6mの冷水を表層へ送る構造
- 既設ブイを活用可能
- 小規模から試験導入が可能
このような現場に適しています
- ノリ養殖・貝類養殖・魚類養殖
- 高水温・酸欠リスクのある海域
- 沿岸環境改善・藻場再生
- 気候変動対策・海面冷却の実証
実績・取り組み
- 千葉県御宿町 岩和田漁港での耐久・実証試験
- 宮城県石巻市 ホタテ養殖場での試験
- 長野県諏訪湖での環境改善応用
- 学会・シンポジウムでの発表実績
導入の考え方
本技術は大規模設備ではなく、 既存設備(ブイ・配管)を活用しながら段階的に導入可能です。
- まずは小規模実証から開始
- 地域条件に応じた設計が可能
- 現場と共同で最適化
現在、以下の連携を募集しています
- 養殖場での試験導入
- 自治体・地域プロジェクト
- 研究機関との共同研究
- 製作・施工・係留パートナー
- GX・ブルーカーボン関連プロジェクト
まずはご相談ください
・自分の海域で使えるか知りたい
・どの程度の効果が見込めるか相談したい
・費用感を知りたい
・共同研究の可能性を検討したい
▶ 技術の詳細はこちら:
波動式湧昇ポンプの詳細ページ
NPO ESCOT|海面冷却・沿岸環境改善技術
波動式湧昇ポンプ
― 波の力で海を冷やし、沿岸環境と水産現場を支える技術 ―
波の上下動だけを利用して、水深数メートルの低温水を表層へ送り、海面水温の抑制、溶存酸素環境の改善、 CO₂吸収環境の向上、水産資源環境の改善を目指す技術です。
波力のみで作動 外部電力不要 浅海域で導入可能 既設ブイ活用可能 養殖・環境・気候対策に応用
この技術で何を目指すのか
海面水温の上昇は、沿岸域の熱ストレス、水蒸気発生の増加、酸素溶解量の低下、プランクトン環境の変化など、 気象・漁業・生態系の各面に影響を与えます。波動式湧昇ポンプは、こうした課題に対し、 自然の波力だけで低温水を表層へ送り、表層環境を改善することを目指しています。
期待される主な効果
- 海面水温の抑制による沿岸の熱害・水蒸気発生の抑制
- 海水中への酸素・CO₂溶解環境の改善
- 植物プランクトンや生物生息環境の活性化
- 養殖現場における高水温・酸欠リスクの緩和
- 浅海域での低コスト・分散型導入
まず知っていただきたいポイント
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 駆動源 | 自然の波力のみ。外部電力を使わないゼロエネルギー型 |
| 対象水深 | 水深3〜6m程度の低温水を表層へ送る構想 |
| 構成 | ブイと逆止弁付き塩ビ管を基本としたシンプル構成 |
| 導入性 | 既設ブイの活用や汎用品の利用により低コスト化を目指せる |
| 運用イメージ | 小型・分散配置により現場条件に応じた展開が可能 |
仕組み
波動式湧昇ポンプは、ブイの上下動を利用して、逆止弁付きの管の内部水を段階的に引き上げる仕組みです。 上昇時に弁が閉じ、下降時に弁が開くことで揚水が進み、これを繰り返すことで低層水を表層近くへ送ります。
技術的な特長
- 浅海域の低層冷水を対象にしたコンパクト設計
- 小さな波でも作動しやすい高感度逆止弁の工夫
- 着生抑制と外部着生の両立を意識した設計思想
- 海面の高温層へ直接冷水を送る改良型にも展開
実験・実績
本技術は、机上提案だけでなく、実験室試験、耐久試験、現場導入、学会発表へと段階的に蓄積が進められています。
御宿町・岩和田漁港での耐久試験
千葉県御宿町・岩和田漁港で、水温計測、耐久試験、新規テーマの実測試験を継続。 実海域での安定性と継続運用性の確認を進めています。
ホタテ養殖場での導入事例
宮城県石巻市のホタテ養殖いかだでの試験実績があり、 養殖現場への実装可能性を検討してきました。
諏訪湖での応用事例
岡谷工業高校・信州大学による諏訪湖浄化の導入事例があり、 海域以外への応用可能性も示されています。
学会・シンポジウムでの発表
日本土木学会や東京湾シンポジウム等で発表・展示を実施。 技術的な新規性と社会実装可能性について外部発信を進めています。
今後さらに強化したい情報: 「温度差」「溶存酸素」「適用海域条件」「費用感」「期待効果の整理」を、 導入判断しやすい形で順次追加していきます。
どのような現場に向いているか
養殖・漁業現場
高水温、酸欠、成層、表層環境悪化などの課題を抱える沿岸養殖場や漁業海域。 ノリ養殖、貝類養殖、魚類養殖などへの応用が期待されます。
沿岸環境改善
藻場環境の悪化、表層高温化、局所的な環境停滞が課題となる海域で、 海水循環改善の一手として検討できます。
気候変動対策の研究
海面冷却、水蒸気発生抑制、CO₂吸収環境改善などの観点から、 気候リスク低減技術の実証テーマとしても位置づけられます。
この技術の導入しやすさ
波動式湧昇ポンプは、大規模で重装備なシステムではなく、 既設設備を活かしながら段階的に試験導入しやすいことも特長です。
- 購入対象は主として逆止弁部材
- 既設ブイの活用が可能
- 汎用塩ビ管などを用いた構成が可能
- まずは小規模実証から始められる
- 地域事業者との連携製作・運用にもつなげやすい
なぜ今、この技術なのか
本技術の開発は、2019年の房総半島台風を契機として始まりました。 異常気象の激甚化、沿岸環境の悪化、漁業・養殖現場の高水温リスクが現実の課題となる中、 「自然エネルギーで海を少しでも改善する」ための実装可能な手段として取り組んでいます。
大規模な社会実装には、研究者だけでなく、漁業者、養殖事業者、自治体、企業、現場協力者との連携が不可欠です。
実証・導入パートナーを募集しています
波動式湧昇ポンプは、今まさに現場実証と社会実装を進めていく段階にあります。 次のような皆さまとの連携を歓迎しています。
- 養殖場・漁場で試験導入したい方
- 海域・湖沼で共同研究を行いたい研究機関
- 自治体・地域団体として環境改善テーマを探している方
- 製作・施工・係留・計測で連携可能な企業
- GX、ブルーカーボン、気候適応策として検討したい方
資料・関連情報
詳細な仕組み、実験結果、発表資料、動画等は以下からご覧いただけます。
- 概要資料
- 効果検証実験結果スライド
- 解説動画・可視化動画
- ホタテ養殖場での試験情報
- 関連論文・共同研究情報
お問い合わせ・ご相談
実証試験、導入相談、共同研究、取材、資料請求など、お気軽にご連絡ください。
このようなご相談を歓迎します
- 自分たちの海域・養殖場で試せるか知りたい
- どの程度の水温差が期待できるか相談したい
- 費用感や必要部材を知りたい
- 共同研究・助成金申請の可能性を相談したい
- 地域プロジェクトとして検討したい
NPO法人エスコット
海面冷却・沿岸環境改善技術の研究開発と社会実装を進めています。
お問い合わせは こちらの問い合わせページ からお願いいたします。
まだ完成形ではありません。だからこそ、一緒に進める価値があります。
波動式湧昇ポンプは、現場とともに育てていく技術です。
実証・導入・共同研究のご相談をお待ちしています。