**空コン返却を“2タップ”で最適化。

物流効率化と CO₂削減を同時に実現する新しい仕組み。**

本システムは、EIR に印字された QRコードをスマホで読み取るだけ で、
ドライバーが 返却先の候補・混雑状況・距離 を即時確認できる仕組みです。
返却先の柔軟化により、空回送距離の削減と CO₂ 削減、待機時間の低減を実現します。


1. システム概要

仕組み

  • EIR(空コン返却指示書)に QRコード付き返却先情報 を付与
  • ドライバーは QRを読み取る → 返却先を選ぶ → 完了 の簡単操作
  • 返却後は(自動)でジョブオーダー(J/O番号)を生成
  • 船社・運送会社・荷主・行政が利活用できる 返却データの一元管理 が可能

目的

  • 返却先混雑の分散
  • 空荷回送の削減
  • ドライバー負担・待機時間の軽減
  • エリアごとの返却能力を効率的に活用
  • CO₂削減をデータで可視化し、企業の ESG評価にも貢献

    ※軽油(ディーゼル燃料)1 Lを燃焼させた際のCO₂排出量=約 2.6 kg-CO₂/L


2. 導入メリット(3つの効果)

① 輸送効率向上

  • 最短距離の返却が選べ、ムダな空走行を削減
  • 配車担当の判断負荷が軽減
  • Google Map 連携で迷わず返却が可能

    マッチングプラットフォームと連携

② 現場生産性の向上

  • 待機時間の少ない返却先を即時検索
    ※評価システム導入も可:3択アンケートをドライバーに1回タップで回答してもらう。
  • ダメージチェックや受付時間の情報も表示
  • 返却・確認のストレスを大幅に低減

③ CO₂排出量の削減

  • 返却先変更による走行距離短縮 → CO₂削減を自動計算
  • 船社・行政への環境報告書に活用可能
  • 地域港・ICD活用による脱炭素型物流を促進

④ 空コンテナのポジショニング・コスト削減

  • 動体管理によるグローバルな戦略立案


3. システム利用手順(2タップで完了)

  1. EIRに印字された QR コードを読み取る
  2. 返却候補がリスト表示(距離・混雑状況・所要時間)
  3. 最適な返却先を タップで選択
  4. 引き渡し時間と番号を確認 → 確定
  5. Google Map でルート案内 → 返却完了

※船社指定による従来方式での返却も選択可能


4. 画面イメージ

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🚢 空コンテナ返却先を選択(EIR番号:ABCD12345)

【おすすめ返却先】
▶ 横浜・本牧Eバース   距離 12.1km / 混雑 ●低

【その他の候補】
▶ 川崎・扇島デポ      距離 19.4km / 混雑 ▲中
▶ 東京・有明デポ      距離 27.0km / 混雑 ■高

[ この場所に返却する ]  
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5. データ活用(管理者向け)

  • 返却件数・平均待機時間・距離削減・CO₂削減量を 自動集計
  • デポごとの混雑状況を可視化
  • 内陸デポ(ICD)を含む返却先の動的管理
  • 船社システムとの API 連携も可能(オプション)


6. 導入に向けたステップ

  1. QRシステムの 簡易デモ(スマホで体験可能)
  2. 対象エリア(港湾・ICD)の返却先情報記載サイト作成
  3. EIRへの QR コード印字(難しい場合、別用紙で個別配布し徐々に周知化)
  4. 小規模トライアル開始
  5. 効果検証 → 全面運用へ



【エスコットの主な役割】

  1. 返却先リストの整備・最適化支援
    船社・デポ・ICDとの調整と登録・更新をサポートします。
  2. QRコード付EIRフォーマットの提供
    運送会社・荷主がすぐ利用できる標準テンプレート(PDF/Excel)を提供します。
  3. 運用ルールの策定支援
    返却先選択の基準、待機時間の評価法、返却条件(ダメージ・フリータイム等)の整理を行います。
  4. 導入説明・研修(配車担当・ドライバー向け)
    操作方法、返却先の選び方、効果の出し方などをオンライン・対面で説明します。
  5. 導入後の効果測定・レポーティング
    走行距離削減、待機時間削減、CO₂削減量を定期レポートとして数値化し、関係者にフィードバックします。
  6. 行政・港湾局との連携支援
    モデル事業化や広域展開に向けた調整・資料作成支援を行います。


【対価(費用)の考え方】

エスコットは非営利団体として、費用は「導入支援に必要な実費および労務相当分」を基準に算定します。

  • (1) 初期導入支援費(返却先整備・テンプレート作成・研修)
    → 1社(または1グループ)あたり ◯万円〜(規模・拠点数により調整)
  • (2) 月次サポート費(返却データ分析・CO₂削減レポート等)
    → 月 ◯万円〜(件数・運行数に応じて)

※最終的な金額は、対象エリア・返却先数・参加企業数によって相談しながら決定します。


【メッセージ】

本システムは、空回送削減・待機時間削減・CO₂削減の三点を同時に実現できる「現場主導の物流改善ツール」です。
エスコットは、中立的な立場から関係者をつなぎ、システムの円滑な導入と効果最大化に向けて支援いたします。