第24回東京湾シンポジウム展示報告

2024.10.18:第24回東京湾シンポジウム・ポスターセッションでの結果報告となります。

横浜大さん橋にはセレブリティークルーズという客船が入港していました。

大さん橋の突端にあるホール入口とホール内

シンポジウム:200名近い参加者の大半は海洋研究に携る研究者

エスコットのポスターとライトトーク内容:

NPO法人エスコット代表藤本と申します。本日はよろしくお願いします
。2019年の房総半島台風を機に海面水温を冷やす装置の開発に着手しました。そ
れと並行して鉛直水温の調査、これを千葉県の勝浦とその隣の御宿町の2つで、2か
所で行いました。その結果、勝浦では海面水温と水深8メートルの水温の間に最大8
度の水温差があることがわかりました。御宿では水深10センチと水深2メートルの
間で2から3度の水温差があることがわかりました。
この水を効率的に汲み上げるために波動式湧昇ポンプというものを開発いたしました
。これは波の力を利用して逆止弁が動くことによって海水を汲み上げる装置です。今
波の振幅が10センチの場合、270トンまで、1日海水を汲み上げる装置が完成い
たしました。これは今現在モニター販売を開始しました。

NPOエスコットポスターPDF こちら

シンポジウム概要:

■日時:2024年10月18日(金) 13:00‐17:15(開場12:00)

■場所:横浜港大さん橋国際客船ターミナル 大さん橋ホール

■主催:国土交通省 国土技術政策総合研究所

■プログラム

1.開会のあいさつ

2.講演1.【ネットワークに着目した話題】

3.ポスターセッション

4.講演2.【ネットワークでつながった場に着目した話題】

5.閉会のあいさつ

■講演者(敬称略)および講演題目

柚原 剛(国立環境研究所)

遺伝的構造からみた半陸生カニ類の地域個体群間の交流についての検討

渡辺 謙太(港湾空港技術研究所)

横浜・金沢湾におけるブルーカーボン動態

白井 正樹(電力中央研究所)

鳥の目に風車はどう映る?ー洋上風力開発と鳥類の関係と課題ー

【ネットワークでつながった場に着目した話題】

竹山 佳奈(多摩川河口干潟ワイズユースPT)

東京湾奥部の干潟の魚類生育場としての機能~運河域に造成した干潟と多摩川河口干潟の事例~

石井 晴人(東京海洋大学)

クラゲの近年の動向と付着場所

小宮 朋之(千葉県水産総合研究センター)

千葉県内房沿岸における磯焼けの現状と磯根資源の動向

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シンポジウム報告:

久しぶりに大きなシンポジウムに登壇させて頂きました。
湧昇ポンプの開発経緯と概要、高温化する海面特性、鉛直攪拌の意義について説明させて頂きました。

ポスター前説明には多数の方がお集まり頂き海面水温上昇対策についての関心の高さを感じました。
わずか1時間の情報交換ではありましたが理解力のある5社ほどと名刺交換を行う事が出来ました。
このうち関連性が高かった2社とはコンタクトする事になりました。
また、国土交通省、関東地方整備局さま東京都環境部さまにも説明させていただく事ができました。

改めてこの様な貴重な機会を与えて頂いた国土交通省、国土技術政策総合研究所、秋山様、ならびにみなと総合研究財団、野口様に改めて感謝申し上げます。

NPOエスコット 代表理事 藤本治生

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