一般家庭のエネルギー需要の半分以上は給湯と暖房の低温熱(42℃前後)である。
しかし、太陽光パネルが屋根を占拠した今日、昔ながらの太陽熱温水器は勢いを失い、生活に必用な低温熱でさえ原子力や石炭火力由来の電気やガス、石油等の化石燃料に依存している。
Y社製の太陽熱温水器ユーザーの自分としては太陽光発電の2倍以上の効率で故障する事もなく、黙々と温水を供給してくれる素晴らしい機器が何故もっと使われないのか?という疑問を抱いていた。
その答えは2代目の温水器取り付け工事の際、分かった。
工務店を通しての機種選定、メーカーへの発注まではスムーズに進んだ。しかし、そこから先、工事を請け負う職人がいない様で1か月以上待たされた。
そして、解ったのは古い温水器の撤去と新しい温水器の取り付け工事があまりにも過酷で、特定の職人以外に出来る下請けが無かったのだ。
エネルギー変換効率やIoTやAIを導入した高度な制御システムも重要である。
だが(現場の)ヒトにやさしい、もっと言うなら自分でできる再エネ技術が提供できればグラフに占める給湯と暖房エネルギーの大幅な削減につながるものと考える。