Q&A: 波動式湧昇ポンプについて教えて

神奈川県で海洋環境保全活動を行っている方から波動式湧昇ポンプに関する質問を頂戴しました。

Q. 波動式湧昇ポンプについて教えてください。

【水温測定】

Q1. 海面と海底の水温データがありましたが、常時測定できる機器を設置していますか?

→ 千葉県夷隅郡御宿町の岩和田漁港に、常時水温測定器を設置しています。以下の実証試験とデータ収集を実施中です。

  • 水温測定箇所:
     水深0.1m(1箇所)、0.3m(3箇所)、2.0m(3箇所)
     ※波動式湧昇ポンプによる湧昇効果も調査しています。

(写真1:設置の様子)

 

【設置場所について】

Q2. 既存の養殖ブイへの設置は容易でしょうか?

→ 現時点で生簀養殖ブイへの設置実績はありませんが、将来的にぜひ試してみたい事例です。

Q3. 養殖ブイの無い海域にはどのように設置していますか?

→ 石巻市・鮫浦湾では、ブイとブイの間をつなぐロープにポンプを吊るして設置しましたが、この場合、波の上下運動がブイの横運動で吸収され揚水量が大きく減少しました。そのため、湧昇効果が限定的なものとなってしまいました。

また、当時は湧昇管内部のクリーニング機能もありませんでした。

(写真2:設置事例の様子)

Q4. 港の外側などで特定の場所に固定する最適な方法は?

→ 水深にもよりますが、以下の方法を推奨します。

  • ロープが海面を横切らず、漁船航行の妨げとならない
  • ロープが湧昇管の内側のクリーニング機能を果たす
  • 荒天時には沈水し、ポンプの破損を防ぐ

(イラスト:推奨設置方法)

【ポール長さの設定】

Q5. 干潮時の海底から水面までの深さを測り、干潮でもポールが着底しない程度の長さが理想ですか?

→ 設置目的によって異なります。例えば、海底耕耘の目的(熊手状の器具で底泥の養分を再攪拌する等)であれば、着底させる方法も考えられます。

(干潮による着底で砂を引き上げる写真)

(海底耕耘写真)

【海藻類の着生について】

Q6. 湧昇管に海藻が着生すると効果は低下しますか?

→ 海藻などの生物が着生するとポンプの重量や流水抵抗が増し、上下運動の周期が長くなり、湧昇流が低下します。

Q7. パイプ外部の海藻除去は必要ですか?

→ 海藻の着生にはマイナス効果だけでなく、以下のようなプラス面もあります。

  • 漁礁的効果:多様な生物の生息場となり魚類を誘引
  • CO₂吸収・水質浄化:海藻の光合成で水質改善

Q8. パイプ内部のクリーニング方法は?

→ 湧昇管内に固定ロープを設置する方法があります。ただし、これにもマイナス要素がある可能性があり、現在最適解を研究中です。

(パイプ内クリーニングバー写真)


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