海洋CDRの位置づけ

🌊 波動式湧昇ポンプによる海洋CDRの位置づけ

近年、世界各地で注目されている「CDR(Carbon Dioxide Removal:二酸化炭素除去)」は、大気や海水中に存在するCO₂を直接取り除き、長期的に固定する新しい気候対策技術です。
特に海洋分野では、人工湧昇(Artificial Upwelling)海洋アルカリ化大規模海藻養殖など、自然の循環機構を活かしたアプローチが研究されています。

NPOエスコットが開発した波動式湧昇ポンプは、波の運動エネルギーのみを利用して深層冷水を汲み上げるゼロエネルギー装置です。
本装置は、

  • 幅広ヒレ型逆止弁と異径管連結によるベルヌーイ効果を採用し、数センチの小波でも確実に湧昇、
  • 海面ぎりぎりでの送水拡散により、日中高温化する薄いヒートスキン層を効率的に冷却
  • さらに、冷水の上昇によって栄養塩を上層へ供給し、プランクトンの光合成を促進します。

これらの効果により、
1️⃣ 海面冷却によるCO₂溶解促進(物理的CDR効果)
2️⃣ 生物生産力向上による炭素固定(生物的CDR効果)
の両面から、**「海洋CDR技術」**としての可能性を有しています。

エスコット技術に特化して押さえておくべきポイント

「波動式湧昇ポンプ」に関して、上記一般要件を踏まえつつ、特に以下を明確にしておくと認証に向けた準備が必要となります。

  • 装置仕様(揚水深度、揚水流量、揚水温度、設置海域条件、波のエネルギー条件など)を定量的に記述。
  • 揚水後の冷水効果(海面温度低下量、継続時間、影響範囲)をフィールド実データまたはモデル予測で示す。
  • 栄養塩供給→プランクトン生産力上昇→炭素固定という生物的プロセスの流れと定量データを整理。
  • CO₂溶解促進効果(例えば、冷水投入前後の海–大気 CO₂ フラックス変化)を計測可能にする。
  • 海洋環境・生物/漁業への影響(良影響・悪影響)をリスク評価し、許認可・ステークホルダー協議の記録を整える。
  • 装置運用によるエネルギー消費、メンテナンス、設置撤去時処理など、ライフサイクル排出を算定し、ネット除去量を明らかにする。
  • 試験運転・パイロット段階の成果をレポート化し、第三者評価(研究機関・大学・公的機関)を得ると信頼性が上がる。
  • 日本国内および国際的に適用可能な認証スキーム(将来的な制度化枠組み)を調査し、エスコット技術がどの「方法論(Methodology)」として申請可能かを検討する。

NPO法人エスコット
〒277-0011 千葉県柏市東上町4-17
試験場 千葉県夷隅郡御宿町上布施768-22

e.mail:ser.kashiwa@gmail.com
tel:+81-(0)4-7166-4128
mobil:+81-(0)80-4365-0861
fax:+81-(0)4-7166-4128
https://www.npo-escot.org
e.mail:ser.kashiwa@gmail.com

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