台風(ハリケーン)への水蒸気供給抑制と鉛直攪拌による海洋環境改善=フェーズ・フリーな人工湧昇
海面水温上昇の問題点:
- 水の赤外線吸収特性からごく薄い海面層(水深10㎝)で高温フタ発生
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- 酸素、CO2の海洋への溶存量減少
- 水蒸気供給量増加に伴う台風、豪雨の激甚化
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- 上下転流が生じなくなったことによる栄養塩循環阻害

湧昇による冷水揚水により期待される改善効果:
- 高温水フタの冷却
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- 水蒸気発生抑制=台風(ハリケーン)、豪雨発生抑制
- CO2吸収量増加=温暖化抑制、海藻類の発育改善
- 酸素吸収量増加=魚貝類の酸欠死回避
- 栄養塩類再拡散=海洋環境改善

波動式湧昇ポンプの台風発生時の自動対応
- 台風の発生、接近によるウネリにより揚水量増加
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- 進路上の海面水温を下げる。
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- 水蒸気量減少による発達抑制


フェーズ・フリーについて
波動式湧昇ポンプの具体的な応用例としては以下のようなものがあります。
- 平常時:
- 海洋深層水の湧昇による栄養塩供給で、植物プランクトンや魚類資源の増大、漁場の活性化
- 海面水温の低下によるCO₂吸収量の増加や海洋環境の改善
- 非常時(災害時):
- 海面水温を低下させることで、台風やハリケーンの発達を抑制し、被害を軽減
このように、「フェーズ・フリー」の発想は、波動式湧昇ポンプが平時・有事を問わず持続的かつ多面的に社会課題の解決に寄与できることを意味します。
改良型敷設方法:湧昇管内部に固定ロープ
- 内部への生態系着生防止
- 漁船、釣り客への配慮

貝、海藻による湧昇管内部と清掃機能

人工湧昇による海面冷却効果

改良型湧昇ポンプ

多様な波に対応する斜めカット幅広逆止弁(特許取得済み)


海洋深層水の湧昇でない点に関するメリット・デメリット(AI評価)
周辺環境への影響が懸念される深層水は利用しない点に関するメリット、デメリット
*AI(perplexity.ai)回答
NPOエスコットの波動式湧昇ポンプが「海洋深層水」ではなく浅層水(低層水)を汲み上げる方式であることによるメリットとデメリットは以下の通りです。
メリット
- 設置・運用コストが低い
浅層水は水深2~3m程度の比較的浅い層から汲み上げるため、深層水(数百メートル以深)を対象とする従来方式よりも、装置の規模や設置コストが大幅に抑えられます。
汎用の塩ビ管やホームセンターで入手可能な部材で構成でき、漁業者自身がDIYで製作・設置できる点も経済的です。- 波力のみで駆動可能・ゼロエネルギー
浅い層の水を汲み上げるため、波力だけで十分に動作し、外部電源や燃料を必要としません。小波や内海、湖沼でも稼働できるため、設置場所の自由度が高いです。- 装置の耐久性・メンテナンス性が高い
構造がシンプルで、耐久性やメンテナンス性に優れています。部材の交換や修理も容易です。- 生態系活性化や漁礁効果
浅層水でも深層に比べて十分な温度差や栄養塩があり、植物プランクトンや魚介類の増殖促進、生態系の活性化、漁礁効果が期待できます。- 海面水温の効率的冷却
夏季の海面水温上昇時、浅層の冷水(海面より1~3℃低い)を汲み上げることで、台風やハリケーンの巨大化抑制に寄与できます。デメリット
- 深層水に比べて冷却・栄養塩効果が限定的
浅層水は深層水に比べて温度差や栄養塩濃度が小さいため、冷却効果や海洋肥沃化のインパクトは限定的です。
大規模な気候制御や漁場創出には、より多くの装置や広域展開が必要となります。- 長期的な効果・持続性の検証が必要
浅層水の循環による効果や、海域全体への影響については、深層水を用いる従来技術に比べて長期的な実証データが少なく、今後の検証が必要です。- 外洋の大規模深層水湧昇には不向き
外洋や大規模な深層水湧昇を必要とするプロジェクトでは、浅層水汲み上げ方式では十分な効果が得られない場合があります。まとめ
エスコットの波動式湧昇ポンプによる浅層水汲み上げは、コスト・施工性・運用性に優れ、地域の漁業や沿岸環境改善、台風対策などに適しています。
一方、深層水を用いた大規模な冷却や海洋肥沃化と比べると、効果のスケールや持続性には限界があるため、目的や規模に応じた使い分けが重要です。
動画
波動式湧昇装置の気候変動対策メカニズム ⇒ こちら
波動式湧昇ポンプ解説動画 ⇒ こちら
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