海面5~10㎝の高温水フタが酸素、CO2の取り込み阻害原因

海水温が海面から数センチの表層で顕著に高温化していることがはじめて明らかになりました。
更に海面から2m下には2~3℃低い低温水層がある事も。

この温水フタが水蒸気発生源となり台風・豪雨の激甚化、酸素・CO2の海洋への溶存量低下、栄養塩の循環不全に影響していると考えられます。

1.測定
  直射日光を遮断する断熱性の高い軽量浮体直下に温度ロガーを取り付け30分のインターバルで水温計測
  場所:夷隅郡御宿町岩和田漁港

Screenshot
浮体下に取り付けられた温度ロガー

2.水深0.1m:水深2mの水温比較
  8月には昨年より約2℃高い32℃を記録しました。

3.夏の日中、水深差2mで3℃以上の水温差
  

4.水深0.1m:水深0.3mの水温比較
  全ての時間帯で海面水温>低層水温、温水フタが2か月間海面に存在

5.ストライプの帯が海面に広がる高温フタ
  水深10㎝と20㎝の間で約1℃の水温差を維持

参考資料:酸素、CO2の溶存量と水温曲線
     海面水温が下がればより多くのCO2を吸収、その結果、植物プランクトンは海藻類の成長を促す可能性が考えられる。

6.水深比別水温変化
  高温化する日中、水深0.1m~水深0.3mの間で約1/3の熱が吸収

7.高温フタ発生原因
 3μm以上の熱線吸収特性=1mmの水の厚さがあれば全ての光エネルギーを吸収

8.提案:低層から数度低い冷水を汲み上げ高温フタを除去
   酸素、CO2の吸収量が改善、海水の鉛直攪拌により低層に沈殿した養分の循環を促進

参考資料:波動式湧昇ポンプの海面水温冷却効果

参考資料:気温、水温比較

陸上気温:水深0.1m:水深0.3m:水深2.0m

2024.07.01-2024.08.31

測データ

陸上気温:水深0.1m:水深0.3m:水深2.0m

2024.07.01-07.31

陸上気温:水深0.1m

2024.07.01-07.31

水深0.1m:水深2.0m

2024.07.01-07.31

水深0.1m:水深0.3m

2024.07.01-07.31

水深0.1m:水深0.3m:水深2.0m

2024.07.01-07.31

9.ポータブル型湧昇ポンプ試験販売開始
  逆止弁以外はすべて汎用品で構成された波動式湧昇ポンプ

波動式湧昇ポンプ詳細サイト⇒こちら

NPO法人エスコット
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