海外からのコンテナを用いた輸入に於いて、港で陸揚げされたコンテナ貨物はそのまま内陸部(近距離、遠距離共通)に運ばれコンテナから取されます。
この場合のヒアリ発見と防除の可能性について考えて見ます。
- 輸入した製品にヒアリがついている場合。
①ヨシズ、竹箒の様に形状が複雑な製品についているヒアリの発見は困難。
②パレット上にカートンが重り、ラップ固定されている輸入貨物では発見は困難。
③木製パレットなどにいるヒアリの発見は非常に難しい。 - 貨物取り出し地に於いて、製品についていない状体でコンテナ内部にヒアリが残っている場合。
①貨物を取り出すためにコンテナのドアを開けたとたん飛び出す可能性はゼロではない。
②夜間の取り出しなどでは小さめで黒っぽいヒアリの目視での発見は難しい。
③検査に時間を掛ける過ぎるとドライバーを待たせる事となり、労働時間上の問題を生じる可能性あり。
④殺虫剤散布の場合、作業者の健康被害の可能性がある。 - 貨物取り出し後、港に返却される空コンテナの内部にヒアリが残っている場合。
①港、港周辺で発見・防除される。
②コンテナ返却場所は船が着岸する港でない場合はそれらの施設にて発見・防除される。
しかし、その場合、前項2の状況と類似の場合もある。
例:
①空バンプール(空コンテナ返却専用地)
②内陸デポ
③別の輸出者(コンテナ継続使用の場合)
④その他の施設(修理、検査等の場合)
以上より、 1,2ならびに3の②ケースに対応する為には輸送経路途中での防除が最も合理的かつ効果的であると考えられる。
考えられる経路途中での防除法として以下の様なベイト剤を推奨しています。