台風の力で台風制御、波動式湧昇ポンプの可能性を探る!

【ESCOT公開オンラインセミナー】

台風の力で台風制御:波動式湧昇ポンプ開発3年間の結果報告会

波の力で水産資源回復と気候変動対策<NbS(Nature-based Solutions: 自然に根ざした社会課題の解決策>

逆止弁タイプの波動式湧昇ポンプ3年間の開発記録です。

https://npo-escot.org/?page_id=7834

 

2019年9月9日、台風19号が千葉市付近に上陸しました。

最大瞬間風速は観測史上最大の57.5m/sを記録し、沿岸部を中心に甚大な被害をもたらしました。

 

エスコットではこの直後から波力で海底の冷水を波や風のエネルギーだけで汲み上げる<湧昇ポンプ>の開発に着手しました。

装置開発の目的は以下の通りです。

 

南の海上で発生した台風のうねりは台風本体より先に日本近海に到着します。

このうねりでブイに吊るした逆止弁ポンプを動かし、低層冷海水を海面にくみ上げます。

夏場の鉛直方向の海水水温差はかなり大きく(実験水域最大5℃)台風到達前から海面水温を下げ水蒸気供給を大幅に抑制することが可能です。

また、海面水温が低下することで台風の進路が変わることも考えられます。

 

ポンプの湧昇水量、効率解析は芝浦工業大学、工学部、機械機能工学科、エネルギー・環境技術研究室の田中耕太郎教授と学生の皆様が参加されました。

 

また、海洋での長期間にわたる実験水域は千葉県御宿町、御宿岩和田漁業協同組合様のご協力を得ることが出来ました。

これによりポンプの耐久性、経年劣化、生態系との関係、水温変化等・・・多くのデータを得ることが出来ました。

※この点、改めて感謝申し上げます。

 

エスコットでは多くの方に気候変動や水産資源活性化における海水湧昇の働きと可能性について議論を行って頂きたいと考えています。

その為、3年間の開発経緯、超浅水域の水温特性、生態系の3つの視点からまとめzoomにより公開セミナーとしてご報告いたします。

 

 

本メールはこれまで名刺交換をさせていただいた方にお送りしています。

停止のご連絡はescot.jimukyoku@gmail.comまで。

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☆☆☆逆止弁タイプ湧昇ポンプ開発報告会、受講者募集☆☆☆

 

 

波と風のエネルギーで海底の水を表層に汲み上げる逆止弁タイプ湧昇ポンプ開発に関する発表会です。

 

この様な試みは日本では相模湾、アメリカではハワイ沖等、世界各地で行われています。

しかし、いまだに実用化に至っていません。

では何故でしょう・・・・?

 

我々は実験の結果、以下の3点の課題解決あるとの結論を得ました。

 

①  装置耐久性:一日に2~3万回(波の周波数による)弁開閉を可能とする部材選定、取付法

②  管理容易性:再生可能エネルギー駆動、貝や海藻付着対策

③  装置コスト:安価な汎用品転用

 

今回の報告会では実証試験に基づいた具体的ソリューションをお示しできるものと考えています。

 

 

はじめに:

 

逆止弁タイプ波動式湧昇ポンプには以下の効果が期待できます。

 

1.   台風制御発生直後から日本近海で水蒸気発生の自動制御開始

 

南の海上で発生した台風のうねりは台風本体より先に日本近海に到着します。

このうねりでブイに吊るした逆止弁ポンプを動かし、低層冷海水を海面にくみ上げます。

これにより台風到達前から海面が冷やされ水蒸気供給を抑制することが期待されます。

また、海面水温が低下することで台風の進路が変わることも考えられます。

(IPCC*海面水温が1℃下がれば水蒸気は7%減)

 

2.  CO2回収・固定

 

低層養分を光とガス交換が盛んな表層に汲み上げ⇒CO2回収と植物プランクトン増⇒マリンスノー(有機物として)で海底固定の流れが期待されます。

 

3.  水産資源活性化(次世代漁礁効果)

魚類の餌となるプランクトン、海藻類の着生⇒稚魚、稚エビ等が生息⇒港内ラグーン化の流れが期待されます。

 

 

プレゼンター:NPO法人エスコット 代表理事 藤本治生

 

概要

 

装置編:開発経緯と改善モデルと最終形に近い装置構成イメージと今後の展開

 

水温編:冬季、夏季の鉛直方向水温解析/温水蓋課題とその解消

 

生態系編:水産資源活性化の為の生物ポンプ機能

 

対象:

 

気候変動対策、台風制御、水産資源活性化、食料問題に関心のある方

 

漁業関係者、気候変動対策に関する研究者、水産資源活性化に関する研究者

 

◇日時:

2022929(木曜日)

14001530

質疑応答 1530

 

参加費:3000円/人

受講後振り込み可

受講料は湧昇ポンプ開発支援に使われます。

 

◇定員:50名

※受け付けは定員に達し次第締め切らせていただきます。

 

◇申し込みは

特定非営利活動法人 エスコット事務局 秋元まで

 escot.jimukyoku@gmail.com 

 携帯 080-4323-5599

 

支援、協力、協賛企業・団体および会員:

 

千葉県御宿町、御宿岩田漁業協同組合

 

芝浦工業大学、工学部、機械機能工学科、エネルギー.環境技術研究室 田中研究室

 

エスコット賛助会員9社(順不同):

 

日本コンテナ輸送(株)
 (株)共同フレイターズ
シフトサービス(株)
吉田運送(株)
鈴与自動車運送株式会社
久和倉庫(株)
ヤマラク運輸(株)
青バラ運輸(有)
㈱丸山運送

 

エスコット正会員

https://npo-escot.org/?page_id=8583

 

 

主催

NPOエスコット 

代表理事 藤本治生

ser.kashiwa@gmail.com

080-4365-0861 fax:04-7166-4128

https://www.npo-escot.org

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2022-09-23