波の力で海水汲み上げる湧昇ポンプ、利用モニター募集中!

湧昇ポンプとは?

波の上下運動を海水汲み上げに変換するポンプです。

また、風による部位の横倒れも湧昇に活用できることが解ってきました。

目的は?

①低層養分の表層拡散による植物プランクトンに始まる生物ポンプ駆動

②夏場の表層水温冷却による水蒸気発生抑制

千葉県御宿町岩和田漁協様の協力により実証試験中

波動式湧昇ポンプの構造

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海水汲み上げ原理

 

 

 

 

 

 

 

波動式湧昇ポンプ開発経緯

①波動ポンプの持続可能性

今、気候変動対策と食糧確保の2つの課題解決が求められています。
波動ポンプはCO2をプランクトンとして回収後、マリンスノー形態で海底に固定出来ます。
また、ヘドロの堆積した浅海域では有機物の好気的分解によりメタンガスの発生を抑えます。
(メタンはCO2の25倍もの温室効果作用あり)
人類が持続可能な生活を維持するには再生可能エネルギーと汎用資材を用いた革新的技術が必要です。
波動ポンプはこれらの課題解決に一つとして役立つものと考えています。

②原理と利用法

フロート(浮体)の下から特殊な逆止弁とパイプを組み合わせたポンプ構造物を海中に吊るす。
波の上下運動だけで底層のお水を効率的に表層に汲み上げたり、下方に送水したりする事が出来る。
構造がシンプルなため強度があり、メンテナンスが容易である。

 

③海外事例紹介

実用化レベルの湧昇ポンプは1983年Vershinskyによって開発された。
その後、2008年、ハワイ大学、オレゴン大学が共同で公海での実証試験を行った。
(結果湧昇は確認されたが装置の強度不足により、長期的効果は検証できなかった。)
開発者はその効果を以下の様に記していた。

1. 多数の湧昇ポンプを海上に浮かせることにより、数億トンのCO2をプランクトン形態で回収可能。
2. プランクトン⇒小魚と食物連鎖が生まれ設置水域での水産資源復活が見込める。
3. 底層冷水による水蒸気発生抑制効果が期待できる。
4. 湧昇ポンプによるエネルギー吸収による波高制御。(オーストラリア、グリフィス大学)

製品の詳細
1)湧昇ポンプ

①型式:YP100/150

②外寸、重量内訳:

*全長:1740mm

*上部管:1140mm(弁体含む)

*違径部:60mm

*下部管:550mm

*重さ:約5kg

2)ブイ

*形態:球形プラスティックブイ 色:オレンジ

*外径:36cm

*重さ:約2.5kg

*浮力:約22㎏

*試験用受風パイプ取付予定

3)固定法

*ロープ吊り下げ方式:

PVトラックロープ(水に浮くタイプ)

ポリエチレン+ポリエステル

太さ:9mm

耐荷重:760kg

4)送水方向と仮説

①上方汲み上げ:底層の捕食圧を活用=ウイルス、細菌等によるアオコ除去

②下方送水:表層アオコ由来の溶存対酸素を底泥中の有機物分解に利用

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